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景福宮と昌徳宮、どちらに行くべきか —— 規模・所要時間・後苑の違い

· 更新日 2026年8月8日

「ソウルに古宮がいくつかあるみたいなんですけど、ひとつだけ見るとしたら、どっちに行けばいいですか」

カウンターで地図を広げながら、この質問を10年間で何百回と受けました。答えは人によって違いますが、分かれ目はいつも同じでした。時間がどれだけあるか、予約ができるか、そして何を見に来たのか。

一目でわかる
  • 景福宮 — 規模・正面性・守門将交代儀式。予約不要で当日入場。火曜休宮。
  • 昌徳宮 — 地形に沿った建物配置、静けさ、ユネスコ世界遺産。月曜休宮。
  • 後苑(秘苑)は別途チケット 5,000ウォン + 時間指定予約制韓服無料入場・統合観覧券は適用されません。
  • どちらの宮殿も前閣は韓服着用で無料。
  • 二日あるなら、両方行けます。休宮日が互い違いです。

一覧で見る比較

景福宮昌徳宮
創建1395年1405年
性格法宮(正宮)離宮 —— 実際には270年間 法宮として機能
前閣 入場料3,000ウォン3,000ウォン
庭園慶会楼・香遠亭(前閣観覧に含む)後苑 — 別途 5,000ウォン + 予約
予約不要(夜間観覧のみ事前予約)前閣 不要 / 後苑 要予約
休宮日火曜日月曜日
所要時間90分〜2時間前閣 1時間(+後苑 1〜1.5時間)
韓服 無料適用前閣 適用 / 後苑 非適用
守門将交代儀式10:00・14:00なし
世界遺産未登録1997年登録

二つの宮殿はなぜここまで違うのか

景福宮は1395年、漢陽遷都の直後に最初に建てられた法宮です。平地に南北軸をまっすぐ通し、光化門–興礼門–勤政門–勤政殿を一直線に配置しました。歩いてみればわかります。視界が開け、建物が人を正面から受け止めます。写真に荘厳さが宿る理由です。

昌徳宮は1405年に建てられた離宮です。こちらは軸をわざと折り曲げました。鷹峰のふもとの地形を押しのけず、そのままにして建物をあいだに収めたため、敦化門を入っても正殿である仁政殿が正面に見えません。道が折れ、塀を回ってようやく現れます。この「自然に従った配置」が、1997年にユネスコ世界遺産へ登録された理由でもあります。

もうひとつ。文禄・慶長の役(壬辰倭乱)で漢陽の宮殿がすべて焼けたあと、最初に再建されたのは昌徳宮(1610年)でした。景福宮はその後、約270年間、空き地のままでした。つまり朝鮮後期を通じて、実質的な法宮は昌徳宮だったのです。景福宮のいまの姿は、19世紀の重建(1865年着工)と20世紀後半の復元の結果です。

この背景は、別の記事で五大古宮全体を俯瞰して整理しています:ソウルに古宮が五つある理由

後苑 —— この記事で最も重要な部分

昌徳宮を勧める人たちが言う「ほんとうの見どころ」は、たいてい後苑(秘苑)です。ところが後苑はルールが厳しく、ここで誤解がもっとも多く生まれます。

項目内容
料金大人 5,000ウォン — 前閣 3,000ウォンと別途で両方必要(合計 8,000ウォン)
予約観覧日を除く6日前 午前10時から前日まで オンライン先着順
現地観覧当日 午前9時から 全時間帯 同時販売
定員1回あたり100名(オンライン 50 + 現地 50)
観覧方式定められた時間に入場 — 解説者引率 または 個別観覧を選択
動線約 2.1km、1時間〜1時間30分
無料対象満6歳以下、有功者・障害者(韓国人)のみ

**後苑には韓服無料入場が適用されません。**統合観覧券も、韓国人の満24歳以下無料も同様です。これは古宮情報のなかで旅行者がもっともよく間違える部分であり、現地で失望につながります。韓服を着て昌徳宮に行くと、前閣は無料で入れますが、後苑の前では5,000ウォンを払います。

いくつかの実務事項:

  • 敦化門から後苑入口まで徒歩約15分です。時間帯の時刻に遅れると、入場も返金も不可。繁忙期には1時間前の到着をお勧めします。
  • 4〜5月と10〜11月は、オンライン・現地とも非常に早く売り切れます。
  • 決済手段が分かれます。韓国語ページは国内発行カード、英語ページは海外発行カードのみ。外国人旅行者が韓国語ページで予約しようとして決済で止まるケースがよくあります。
  • 外国語解説の時間帯には、韓国人は原則として入場できません(外国人同伴時は最大2名まで)。
  • かつての「解説者同伴必須」は古い情報です。いまは時間帯入場後に個別観覧も選べます。

写真はどちらが映えるか

韓服を着て写真を撮りに来るなら、性格がかなり異なります。

景福宮は正面構図が強い。勤政殿前の石板の中庭、慶会楼の池の反射、香遠亭の橋と東屋、慈慶殿の花壁。人物が小さく入り、背景が大きい写真になります。人が多い時間には、勤政殿の回廊の内側や慈慶殿の裏手のように、軸から少し外れた場所が無難です。

昌徳宮は狭く深い構図が強い。仁政殿の回廊、楽善斎の縁側と窓枠、闕内各司の路地のような通路。背景が近く、線が多いため、人物が大きく入ります。曇りの日や雨の日に、とくに良い絵になります。

後苑は季節に支配されます。春の新緑と晩秋の紅葉が圧倒的で、夏は緑陰が濃く、写真が暗くなりがちです。ただし時間帯が決まっているため、光を選べないという制約があります。

古宮のなかで守るべき撮影ルールは別にまとめています:古宮の撮影ルール。

では、どちらに行くべきか

状況別の選択
  • ソウルで古宮を一度だけ見る → 景福宮。規模・アクセス・守門将交代儀式。
  • 人が少ないほうがいい → 昌徳宮。とくに平日午前。
  • 庭園を見たく、予約ができる → 昌徳宮 後苑。6日前の午前10時にアラームを。
  • 今日が火曜日 → 昌徳宮(景福宮は休宮)。
  • 今日が月曜日 → 景福宮(昌徳宮は休宮)。
  • 子どもや年配の家族と一緒 → 景福宮。平地で動線も短く区切れる。後苑は 2.1km を決まった時間に歩く必要があります。
  • 一日で両方 → 午前 景福宮(交代儀式 10:00)→ 三清洞で昼食 → 午後 昌徳宮。徒歩でつながります。

韓服はどちらでも得をする

結論はシンプルです。**どちらの宮殿も前閣は、韓服を着れば無料です。**景福宮 3,000ウォン + 昌徳宮 3,000ウォンを一日で節約すれば 6,000ウォン、ここに昌慶宮・徳寿宮まで加えると 8,000ウォンです。韓服のレンタル代がこの金額を上回るとはいえ、入場料を節約する以上に大きい利点は、チケット売り場の列を飛ばせることです。繁忙期の週末午前には、これが30分以上の差になります。

認められる韓服の基準(上・下衣をそろえること、合わせ襟)は、二つの宮殿で同一です。条件と例外は韓服無料入場ガイドにまとめています。

ただ、もう一度言います。**後苑は別です。**後苑まで見る予定なら、5,000ウォンを予算に入れてください。

ここに書いた料金・時間・予約ルールは掲載時点のもので、変動することがあります。とくに後苑の予約方式はここ数年で何度か変わっていますので、訪問直前にご確認ください。

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よくある質問

ソウルの古宮で、景福宮と昌徳宮はどちらがおすすめですか?

ひとつだけ見るなら景福宮 —— 規模があり、守門将交代儀式も見られ、開けた中庭が広がります。静かで木々に囲まれた空間が好みで、後苑の予約が取れるなら昌徳宮です。

昌徳宮は予約が必要ですか?

前閣(本宮)は不要で、当日その場で買えます。後苑は時間指定の予約制で、観覧日の6日前の午前10時からオンライン予約開始、残りは当日9時から現地販売です。

韓服を着れば昌徳宮も無料ですか?

前閣は景福宮と同じく韓服で無料です。後苑は別途5,000ウォンが必要で、韓服・統合観覧券・満24歳以下の無料特典はいずれも適用されません。

それぞれの所要時間は?

景福宮は主軸を見て90分〜2時間。昌徳宮は前閣だけで約1時間、後苑を加えるとさらに1時間〜1時間半です。

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